ビニールハウスのフィルム張替え費用はどれくらい?張替え方法や減価償却について解説します。


ビニールハウスはその特性上、一定の年数ごとにフィルムの張替えが必要になります。通常、この作業はハウスの施工を依頼したハウスメーカーに再度依頼することが多いですが、実際の作業は多くの場合、ハウスメーカーから委託された設置工事を行う施工会社(ハウスメーカーの協力業者)が担当します。このような状況を踏まえ、相場や依頼方法についてご説明いたします。

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ビニールハウスのフィルム張替え費用相場


業者に依頼する場合


施工業者に依頼する場合は、フィルムの費用と施工費用が必要になります。また地域の種苗店やJAなどに相談する場合には、手数料として上記資材代や施工代以外にも費用が発生します。

その為おすすめなのは、施工会社に直接見積もり依頼をする方法です。直接依頼することで、中間マージンを省けるので施工コストを抑えられる可能性があります。


自分で張替えを行う場合


ご自身で張り替えを行う場合は、フィルムの資材代と張替えに必要な道具(既にお持ちでしたら無料)にかかる費用が発生します。施工業者に依頼する場合に比べて安価に抑えられることができますが、専門的な技術やフィルムをビニールハウスに合わせて加工する必要があります。


フィルムの種類によって相場は変わります


ご自身で行う場合ではフィルムの厚みや種類によって資材代金が変わります。また施工業者に依頼する場合でも、フィルムの厚さや種類によって施工費用が上がります。

POフィルムの場合の資材代目安は以下となります。


  • 厚さ0.05~0.1mm:100円/㎡~200円/㎡
  • 厚さ0.13~0.15mm:200円/㎡~300円/㎡

しかし、フィルムの厚さや種類によって耐用年数も変化しますので長期スパンでは安く済むことも考えられます。例えば硬質フィルムの場合は厚さ0.15mmで1,200円/㎡ほど、フッ素フィルムの場合は厚さ50μm~160μmで1,500円/㎡ほどです。栽培する生産物や、経営状況などから最適なフィルムを選択する必要があります。

ハウス施工の実績が豊富な施工業者の中には、そういったノウハウがある会社もありますので相談してみるのもおすすめです。特に施工業者自身が生産者としても栽培を行っている場合はよりその信憑性が増します。


フィルムやハウスの耐用年数はどのくらい?


フィルムの耐用年数


フィルム特性によって様々ですが、一般的な数値は以下となります。


  • 農業用ビニール(農ビ)の場合1~3年です。 目安として内張り用フィルムの厚みが0.05~0.075mmで約1年、外張り用フィルムの0.1mmタイプで1~2年、外張り用の汚れに強い防塵タイプの0.13~0.15mmで2~3年の耐久性

  • 農業ポリオレフィン(農PO)の場合は農ビより耐久性が高く、農ビと同じ厚みのフィルムに+1年の耐久性が付与されるイメージです。また0.15mmの厚さのフィルムでは5年以上展張が可能な製品もあります。

ハウス本体の耐用年数は5年から10年が一般的な耐用年数


素材や設置場所、気候などによって変化異なりますが、一般的には5年から10年と言われています。


国の定める減価償却の指標


新設したビニールハウスが「構築物」に該当するものである場合、骨格部分が金属造のものなら、「主として金属造のもの」の耐用年数14年を、木造のものなら、「主として木造のもの」の耐用年数5年を、その他のものなら、「その他のもの」の耐用年数8年を適用となります。

構築物に該当しないビニールハウスである場合には、骨格部分が金属製のものなら、「主として金属製のもの」の耐用年数10年を、その他のものなら、「その他のもの」の耐用年数5年を適用する


参照:https://www.nta.go.jp/law/shitsugi/shotoku/04/26.htm

ビニールハウスが構造物として分類されるかの判定は、多くの要素によって決定します。個人で判断が難しい場合は税理士に相談することをおすすめします。


フィルムの張替えのポイントと注意事項


まず、張替え作業をご自身で行う場合に、一人で行うのは大変危険です。必ず2人以上で行うか、業者に依頼することをおすすめします。

種苗店やJAなどに相談し業者を紹介してもらう場合は、手数料が発生することが多いです。いつもご相談している場合でも、複数の見積を施工業者に直接依頼することで施工コストを抑えられる可能性があります。メガデルで無料マッチングをお試しください。


この記事のまとめポイント


  • フィルムの張替えは依頼するか自分で行うかで費用が変化
  • 自分で行う場合は専用の道具や知識が必要
  • 依頼する場合は施工業者に直接見積もり依頼がおすすめ
  • フィルム厚さや種類の選択によって張替え頻度も変化
  • 信頼できる地域の業者を探すことが重要



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