
ハウス栽培の初期費用はいくら?設備投資と収益回収までの目安や作物ごとの特徴を解説
施設園芸にチャレンジしたいと考えている方の多くが直面するのが、「初期費用はいくらかかるのか?」「黒字化までにどれくらいかかるのか?」という不安です。
この記事では、ハウス栽培の初期費用の内訳や、作物別の収益モデル、そして投資回収までのリアルな期間について、初めての方にもわかりやすく解説していきます。

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ハウス栽培とは?
ハウス栽培とは、ビニールハウスや鉄骨ハウスなどの施設を使って、作物を栽培する農業のことです。天候の影響を受けにくく、季節外れの収穫や品質の安定が図れるため、高収益が期待できます。
一方で、施設の建設や管理にかかる費用が必要なこと、病害虫管理や温度管理など露地栽培とは異なる知識と技術が求められるという点も特徴です。施設園芸などとも言います。
「いちご」のハウス設置にかかる初期費用の例
ハウス栽培の中でも、人気のいちごでビニールハウスを建設する場合でご説明します。
40aの農地を借り、そのうち20aで栽培用・育苗ハウスを建設で想定した一例です。
※一例となります、設備や農地の状況などによって変更がある場合がありますのでご了承ください。
1. 設備投資費用 約3,300万円
栽培用パイプハウス7棟、育苗用パイプハウスの2棟、その他にも炭酸ガス発生器、電気工事、井戸の掘削費用などを含む費用です。
加温については「ウォーターカーテン」の設備を前提にした金額を入れています。ウォーターカーテンを使用することで冬場の燃料費を抑えることが可能です。他にも既にある設備、例えば軽トラックなどを使用することで経費は抑えられます。
2. 種苗費などの経費 約600万円
種苗費(定植苗の親株)、肥料費農薬費修繕費諸材料費(育苗培土、育苗トレイ、かん水チューブ、マルチ等)や賃借料などの経費の合計です。
設備投資と1年目の経費を合わせて約3,900万円がかかる!!
一例ですが、いちごは初期投資の大きな作物の為このような結果になります。地域ごとのブランドいちごによる集客効果、収益性の高い観光農園の運営なども可能人気の高い作物ですが、設備などにある程度大きな初期投資が必要なことが分かります。

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作物別の収益モデルと回収までの期間
いちごの費用感を確認しましたが、他の主要作物についても初期費用や収益性を比較してみましょう。
施設園芸で一般的な作物を簡単に比較してみましょう。
トマト
- 初期投資:中〜高
- 特徴:販路を確保しやすいので収益安定性が高い
- 回収目安:2〜3年
栽培方法にもよりますが、いちごと同様に設備投資が大きい作物です。しかし、様々な設備を使用した栽培が可能な為、高糖度なトマトや安定した収穫量を狙うことも可能です。使用するハウスは暑くなりにくく温暖化に強い為、軒高の高い物の方を建設します。
きゅうり
- 初期投資:中
- 特徴:30〜45日で収穫可能
- 回収目安:1〜2年
きゅうりは促成・抑制栽培などによって旬に関係なく収穫をコントロールすることができます。また収穫までの期間も短く、露地に比べて収穫量を上げることができますが、連作障害などのリスクも存在します。
いちご
- 初期投資:高
- 特徴:販売単価が高い(観光農園・直販など)
- 回収目安:3〜4年
いちごは栽培技術の研修制度や、品種としてのブランドが豊富なことなどによって人気のある栽培作物です。しかし初期投資も大きいため、回収にかかる期間はやや長めです。施工費用などをできるだけ抑えてスタートすることが重要です。
回収を早めるためのポイント
- 研修制度などを利用し、技術・知識の習得でロスを減らす
- 使用していない中古ハウスなどを探し、段階的な設備投資でリスクを抑える
- 施工マッチングサービスなどを使用し、費用を抑えて規模に合った投資を行う
今後は農園や農家としてのブランディングが重要
とちおとめなどの有名ブランドの作物やフルーツトマトなどの作物は、小売り企業やJA、自治体によるブランディングによって現在の知名度を得ています。
今後は農家個人もSNSによる発信によるブランディングが重要です。新たなチャレンジをすることで、協同組合による買取価格操作や中間業者によるマージンに負けない収益性の確保が可能です。
施工業者の選び方も重要
これまで付き合いのある業者での見積もりと比較して、より自分に合った業者選びが重要です。
例えば、ある程度作業や資材の選定ができる場合や、フィルムの交換やメンテナンスなど定期的に発生する施工については、種苗店やハウスメーカーなどを間に挟まない「業者への直接発注」が施工費用を抑えられます。
実績・農業理解・価格だけでなく、アフターサービスも重要です。
最近では「メガデル」などのマッチングサービスを使って、複数業者から相見積もりを取る方法も普及しています。

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