
農家の夏作業をラクにする!暑さ対策便利グッズをご紹介
執筆者:髙木 憂也
メガデル運営(株式会社タカミヤ)
夏の農作業は気温が高く、熱中症のリスクや作業効率の低下が懸念されます。そこで今回は、農家の皆様が暑さを乗り切りながら快適に作業できる、おすすめの暑さ対策便利グッズをご紹介します。
近年の猛暑がもたらす農作業への影響
近年、日本では観測史上最も暑い夏が続いており、農業従事者にとっても過酷な労働環境が問題となっています。特に2023年・2024年の夏は全国的に猛暑日が相次ぎ、農作業中の熱中症リスクが顕在化しました。
農林水産省も「農作業安全確認運動」などを通じて、高温環境下での労働安全に対する注意喚起を強めています。
農家も「熱中症対策」を意識する時代へ
かつては自然の中での作業が当たり前だった農業現場でも、今や「命を守る」ための熱中症対策が不可欠となりました。
特に高齢の農業従事者が多い現状では、体温調節機能の低下も重なり、適切な対策を怠ると命にかかわる事故につながりかねません。このような背景から、夏場の農作業における暑さ対策グッズや資材への関心が年々高まっています。
既にご存じのアイテムも多いかもしれませんが、改めて使用時のポイントや詳細を解説します。
1. 空調服(ファン付き作業着)
内蔵された小型ファンが外気を取り込み、衣服内の温度を下げて蒸れを防ぎます。夏のハウス内や露地での作業に最適で、長時間の作業も快適に。最新モデルはバッテリーの持続時間が長く、洗濯可能なタイプも増えています。
空調服は、インナーに吸汗速乾素材を着ることで冷却効果が高まりやすくなります。ファンの風量調整機能をうまく活用し、活動量に応じて調整するのがおすすめです。また、モデルによってはホームセンターや作業着専門店の在庫処分セールで安く手に入ることもあり、シーズン前の早期購入がコストを抑えるポイントです。
2. 水冷服(循環式冷却ウェア)
チューブ内を冷水が循環する構造の水冷式ウェアは、空調服よりも強力な冷却効果が期待できます。外部の冷却ユニットと接続して使用するタイプが多く、炎天下での長時間作業や熱に弱い体質の方におすすめです。やや高価ではありますが、熱中症予防効果を重視するユーザーに支持されています。
水冷服は主にバイク用や屋外工事用に開発された製品が多く、農業への応用事例はまだ限られていますが、遮熱効果や冷却性能は非常に高いと評価されています。農業現場では、ハウス内など風の流れがない環境で特に効果を発揮しますが、冷却ユニットの重量やバッテリー持続時間には注意が必要です。
簡易型の水冷服としては、凍らせた500ml〜1Lのペットボトルを冷却源にするタイプもあります。ペットボトルを専用の保冷バッグやリュックに収納し、チューブを介して冷水を衣服に循環させることで、バッテリー不要で冷却が可能です。電源設備が整っていない露地作業や、長時間の電動機器使用が難しい環境でも活用しやすく、コストを抑えたい農家にとって導入しやすい選択肢となっています。
3. ネッククーラー(冷却チューブ型)
首元を冷やすことで体感温度を下げる手軽なアイテムです。USB充電式やバッテリー式で、外出先や畑仕事中も使えます。軽量で持ち運びやすく、休憩時や作業合間の熱中症対策におすすめです。
近年はペルチェ素子を用いた電動ネッククーラーが普及し、首元に金属プレートが接触して直接冷やす構造になっています。一部の製品では冬場に温熱モードへ切り替える機能も搭載されており、1年を通じて使える点が魅力です。ただし、長時間の使用では皮膚への刺激が起きる可能性があるため、適度に外すなどの工夫も必要です。
4. クールタオル&塩分補給アイテム
水に濡らして首や顔に巻くだけで冷感を感じるクールタオルは手軽な暑さ対策グッズ。また、熱中症予防のためには適切な塩分補給も重要です。塩飴や経口補水液などのアイテムも合わせて用意しましょう。
クールタオルには「使い捨てタイプ」と「繰り返し使用できるタイプ」があります。使い捨てタイプは衛生的で便利ですが、コストがかさみやすく、廃棄物も増えるため環境面では注意が必要です。一方、繰り返し使えるタイプは初期費用がやや高いものの、洗って何度も使えるため、長期的には経済的かつ環境にやさしい選択肢となります。
塩分補給アイテムは、水分と一緒に失われるナトリウムやミネラルを効率よく補うために不可欠です。おすすめの摂取タイミングは「作業前」「小休憩中(30〜60分ごと)」「作業後の回復時」です。特に、塩分タブレットや塩飴は冷たすぎない飲料と一緒に摂ると胃腸への負担が少なくなります
夏の農作業で注意したいポイント
夏場の農作業は特に熱中症のリスクが高まります。日中の気温が最も高くなる時間帯(正午から午後3時頃)を避け、可能な限り早朝や夕方の涼しい時間帯に作業を行うことが重要です。
作業の前後だけでなく、作業中もこまめに水分を補給し、適度に休憩を挟みながら体調管理を心がけましょう。また水分補給の際には塩分補給アイテム「タブレットなど」を一緒に接種するとより効果的です。さらに、冷却グッズや空調服、ネッククーラーなどの熱中症対策アイテムを活用し、暑さから体を守る工夫も欠かせません。
これらの対策を講じて、安全で効率的な農作業を心掛けてください。
メガデルでできること
メガデルでは、ハウスの遮光ネット設置や換気システム導入など、暑さ対策に有効な設備の施工相談を受け付けています。設備投資を検討される際は、まずはメガデルの案件登録からご相談ください。

メガデルでは施工実績豊富な地元の施工会社に手数料無料で依頼ができます。
- ご利用は簡単3STEP !!
- ① 会員登録(お名前や住所、連絡先など)
- ② 施工依頼内容を登録・依頼
- ③ 施工会社から応募が届く